Hello Cloudflare, Thank you Squarespace
“.dev”ドメインを覚えているだろうか。 あるとき突然のようにGoogleから提供され始めた、常時TLS通信であることを保証してくれるという、その名の通り、開発者向けのドメイン。 覚えていなければPublickeyの記事を読んでもらうと思い出せるかもしれない。(脱線だけど、7年前の記事が今もこうして読めるのは本当にありがたいなあ)
Googleがデベロッパー向けドメイン「.dev」の先取りプログラムを開始。優先的にドメイン名を確保可能 - Publickey https://www.publickey1.jp/blog/19/googledev.html
そして、発表から5年後、別事業者へ譲渡、その譲渡先がSquarespaceという会社だった。
ということでかれこれ7年間(1年、3年、3年の更新だったはず)使っていたドメインなのだが、今回、更新期限通知を事業譲渡後初めてSquarespaceから受け取った。
As a friendly reminder, the following Squarespace Domain is set to expire on Feb 28, 2026. Here are the details: DOMAIN NAME: tkhm.dev EXPIRATION DATE: Feb 28, 2026
メール周りの移行であるとか、別で自分が管理しているドメインの管理との一本化も踏まえて、 ・Squarespaceで更新する ・Cloudflareに移管する ・お名前.comに移管する の中から2番目の、Cloudflareへの移管を選んだ。
理由は要するに、 ・DNS周りの知識・経験が乏しい自分にとってUI上でのガイドがわかりやすくて間違いに気づきやすいのはありがたい ・ドメイン管理の事業も大事な事業のうちの一つという雰囲気を感じて、将来的にもサービスが継続的に提供され続けそう ・値段も上乗せ分が少なくて安く済みそう といったあたりから。
手順は、よくある手順のためか、概要レベルでは移管先のサイトにきれいに整理されている。
・Transfer your domain to Cloudflare · Cloudflare Registrar docs https://developers.cloudflare.com/registrar/get-started/transfer-domain-to-cloudflare/ ・ドメイン移管とは|ドメイン取るなら お名前.com https://www.onamae.com/campaign/acgsms/3rd_b/
後から発見したが、この方の書いたフローチャートはとてもわかりやすかった。(そしてSquarespaceは移管申請すると5日間何もなかったらこのまま移管します、というプロセスなので、5日間は固定の待機時間が必要) ・ずぼらな人のための Squarespace(旧Google Domains)から CloudFlare へのドメイン移管 · すきぶる - SkBull Blog https://skbull.page/posts/change_domain/
複数持っていたドメインや用途のものをそれぞれ試したので思うところがある。お気持ちの比較メモを残す。 まずSquarespace。ここは選ばなかったが、感謝の気持ちは示したい。
Good: ・2年間近く使っていたが利用者として気づくような不具合は一度もなかった。 ・更新費用が1400円/年と圧倒的に安い。(おそらく当初契約時の金額を維持してくれているので新規取得だと事情は異なるかもしれない)
Bad: ・あくまでもWebサイトをいい感じに作るというのが本業で、そのときに必要になるためにドメインも扱っている、かのような雰囲気を感じる。(UI・ガイドその他から) ・UIの一部の反応が悪いのか、例えば一部のDNSレコードを変更したときになぜかTTLの値だけは指定値が反映されない、といったような事象に遭遇した。(デフォルトが4 hrだったが、1 hrなどに変更をかけても反映がされなかった、特に”TXT”フィールド)
ということで、いつサービスが終わるのか不安、サポートを得ようとしても得られるのかわからない、といったところで、継続性に少し疑問を持ったという感じ。 ただ、いくらGoogleとの義理を果たすためとはいえ、明白なサービス水準の低下も起こさず、そして当時”$12”での契約($=115円とか?)からの更新費用として上乗せをして来ず、なんなら為替レートすら変えずに同じ金額で更新をさせてくれようとしていたのには、感謝の気持ちが強い。
続いてCloudflare。
Good: ・DNSレコードの入力がとても簡単。例えばType: Aの変更を加えようと選ぶと、”[name] points to [IPv4 address] and has its traffic proxied through Cloudflare.” のように出る。nameとIPv4 addressは入力フォームがあり、そこに値を入れるとこのガイドテキストが更新されるので、自分が入れているものが意図通りかを確認しやすく、初心者に優しい。 ・設定上このようにした方がいいかもしれない、といった推奨が明確に示されていてかなり使いやすい。
Bad: ・値段が分かりづらい。記事やランディングページでお客様との約束、ということでICANNなどが定めている金額に上乗せをしないで提供しますといってくれている。それ自体は嬉しい。で、私はこのドメインを移管したいのだけど更新費用はおいくらなの?にたどり着くのが大変だった。(結局同じトップレベルドメインの中で別のドメインを新規取得したい体で検索するのが早かった、か?) ・サービスがたくさんあり、その上、ドメイン関連もDomainsとして別のドメイン管理サービスで管理しているドメインを含む形で管理する箇所と、Domain registrationsとしてCloudflareで取得や移管をしたものを管理する箇所とが少し離れた位置にあり、少し理解が難しい。
最後にお名前.com。
Good: ・値段が明快、このドメインなら取得はいくらで更新はいくら、が検索したらすぐにわかる。 ・キャンペーンを打っていることが多く、うまく組み合わせると短期的な運用では非常に安く済む可能性がある。 ・翻訳ではなく初めから日本語で書かれているためか説明がわかりやすい。
Bad: ・サービスを使おうとすると(キャンペーンの裏返しだが)不要なバンドルが付いてきて見落とすとそのまま契約に至ってしまうなど注意しながら使わないといけない。 ・更新費用や追加オプション料金が高い。
例えば、更新費用についていえば、”.dev”ドメインをSquarespaceで元々持っていた場合、こんな感じ。 ・Squarespaceで継続更新すると税込1540円 (12ドルx116円?+税、日本円請求) ・Cloudflareに移管更新すると税込2138円(12ドルx160円?+税、ドル建て請求、カード会社の為替手数料が2-3%乗ってるかも) ・お名前.comに移管更新すると税込3245円
さらにお名前.comについてはメールフォワーディングを使う場合は追加で年間約1800円が必要、ということで(まあその機能が不要ならいいけど)人によっては結構気になってしまうような価格差だった。
ただ、名誉のために言っておくと、”.com”ドメインの更新費用や”.jp”ドメインの更新費用や高くない、というか為替レートのことも踏まえると安い。ので、彼らが注力しているドメインと自分が使いたいドメイン次第なのかなというところ。
そうそう、ちなみに国内だと、他にムームードメインやバリュードメイン、さくらのドメインあたりは確認したけど、.devドメインの移管は対応していなかった。
1年以上前からドメイン移管をしたいと思いながらついに期限に迫られて始めたら調査から移管の申請まで1日もかかわらず大半の手続きが終わり、やはり必要性が人を動かすのだなと、我が身を以って体感するのでした。